P-02比較・違い

EV(電気自動車)に使われる電池には、地域によってどのような違いがありますか?

国際エネルギー機関(IEA)が2025年に発行したGlobal EV Outlook 2025によれば、2024年時点でLFP(リン酸鉄リチウムイオン)電池は世界のEV電池市場のほぼ半分を占めるまでに拡大しました。ただし地域差が大きく、中国では国内電池需要の約4分の3(年末までに約80%)をLFPが占める一方、米国ではLFPのシェアが10%未満にとどまっており、これは中国製電池への関税が要因の一つとされています。欧州連合(EU)ではLFPのシェアが2年連続で前年比約90%という高い伸びを見せているものの、依然として市場全体の10%強にとどまっています。同レポートは、欧州・米国で使われるLFP電池の大部分は中国で製造されたものであり、Tesla社が両市場でのLFP採用において中心的な役割を果たしていると指摘しています。LFPはコバルト・ニッケルを使わず、NMC(ニッケル・マンガン・コバルト系)などのエネルギー密度重視の電池と比べてコストや供給網の面で異なる特性を持つとされています。

実績・根拠

情報ソース