金融政策は、ECBの政策理事会が政策金利を決める仕組みで、物価安定を目的とします。ECBは過去に資産購入プログラム(APP)も運営し、2014年10月に純購入を開始、2022年6月の純購入を最後に純購入を終了(同年7月以降は償還分の再投資のみ)、2023年7月以降は再投資も停止しました。これに対し銀行監督は、単一監督メカニズム(SSM)の下でECBと各国監督当局が担い、「欧州の銀行システムの安全性と安定性の確保」を任務に、オンサイト検査や認可審査などを行います。同じECBが両方を担いますが、前者は物価安定、後者は個別銀行の健全性という異なる目的を持つ点が違いです。
ECBの金融政策機能と銀行監督機能の対比
金融政策と銀行監督という目的の異なる二つの権限を一つの機関が併せ持つ。