欧州環境庁(EEA)公式サイトの解説ページによれば、EU域内では2020年時点で1人あたり年間平均16kgの繊維製品を消費しており、2022年には19kgまで増加した。これは家計消費の中でも環境負荷の大きい上位5分野の一つに位置づけられている。1人あたりの繊維消費は年間で水9立方メートル、土地400平方メートル、原材料391kg、二酸化炭素排出量約270kgに相当するとされる。同庁は、欧州市場に流通する繊維製品の4〜9%が使用される前に廃棄されていると指摘しており、1人あたり廃棄される繊維製品16kgのうち再利用のために分別回収されるのはわずか4.4kgにとどまり、残りは一般家庭ごみとして処理されているという。ファストファッション業界が安価で短命な衣料品へシフトしていることがこうした環境負荷の一因とされ、世界的に見ても繊維製品のリサイクル率は1%未満にとどまるとEEAは指摘している。