独立系市場調査会社GlobalData傘下のRetail Insight Network(2024年8月2日付)の分析によると、クイックコマース事業者は複数の構造的課題に直面している。まず消費者側では、世界の消費者の47%が食料品のオンライン購入頻度を減らした、またはやめたと回答しており、特にZ世代では20%が購入頻度を減らしたと答えている。主因は「価格上昇への懸念」で、割高な商品価格や配送料がオンライン注文を敬遠させているとされる。規制面では、欧州でダークストア(都市部の小型配送拠点)に対する規制が強化されており、フランスでは「ダークストアは店舗ではなく倉庫としてしか分類できない」という法律が導入され住宅地からの移転を余儀なくされ、スペインやアムステルダムでも同様の規制が導入された。具体的な事例として、Getirは2024年4月29日に英国・欧州・米国からの撤退を発表し、Gorillas、Flink、Dunzoなども倒産や大幅な事業縮小に追い込まれたと報告されている。