国際商業会議所(ICC)が公式に発行する国際貿易のルール『インコタームズ(Incoterms)2020』は、貨物輸送における費用・危険負担・通関手続きなどの責任の所在を売主・買主の間で明確にする、11種類の取引条件から構成されます。ICC公式サイトによれば、インコタームズは『世界貿易の公式ルール』として、企業間の不確実性をなくし、高額な紛争を防ぐことを目的としています。各条件ごとの費用一覧はA9/B9条項に統一して記載されるようになり、たとえばDAP(仕向地持込渡し)では売主が荷降ろしを行わない一方、DPU(荷降ろし込持込渡し)では売主が荷降ろしまで行うなど、危険負担がどの時点で買主に移るかが条件ごとに異なります。同ルールは1936年から使われ続け、2020年に最新の商慣行に合わせて改訂されました。